TOCOMの2017年度は

今日もトレードお疲れ様です。たぬきです~ 

TOCOMから2017年度から2019年度の「中期経営計画」が発表されております。
経営戦略としては、
1.安定した経営基盤の構築
2.総合コモディティ市場整備に向けた取組みの推進
3.他取引所等との連携強化

1.について細かくは、取引高増に向け多様な市場参加者の獲得に取り組むことや、システム等インフラの整備、税務基盤強化に向けた手数料の見直し、広報活動の強化が挙げられております。
2.には電力市場の創設、LNG・石炭上場や現物市場の活性化といった聞き覚えのある言葉が並び、3.は読んで字の如く、です。

これを受けての2017年度の事業計画も併せて発表されております。
1)個人投資家の市場参入促進に向けた取り組みの強化
2)総合コモディティ市場整備に向けた取り組みの推進
3)電力市場の創設
真新しいものはありませんが、個人投資家の市場参入促進を最優先に掲げたことは、ちょっと最近にはなかったことで、期待したいところです。

2016年のプレスリリースを見返しても、TOCOMがやってきたことは、タイ先物取引所とMOU締結、華泰期貨とMOU締結、SGXとLNG・電力市場開設で提携、金現物取引の開始、石油現物市場の開設…と、将来を考えれば必要な布石かもしれないね、とくらいしか言いようのないトピックが並んでいます。

将来の心配も良いですが、今の状況を打破しなければ、未来はありません。
それには、やはり参入の段取りに時間を要する法人より、長くTOCOMを支えてきてくださっている個人投資家層を増やす努力を
忘れてはいけないでしょう。

さらに言うなら、躍起になっている大口当業者の取り込みもマーケットに流動性を持たせる効果は確かに高いですが、相手がいなければポジションを取ることはできません。当業者ばかり見ていては片手落ちです。
ヘッジ玉が増えるか、スペキュレーション玉が増えるか、は、どっちが卵かニワトリかという間柄にあると言えます。

個人投資家を増やす努力と言っても、情報発信やセミナー企画など、ブローカーと同レベルでは意味がありません。
取引所には、かつて株が成功させた、業界のイメージを刷新するプロモーションや、あまりに性悪説に偏った勧誘規制の見直し等を主務省に迫るといった取引所ならではの働きをしてもらいたいものです。


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クラックスプレッドが有利に?!TOCOM証拠金制度変更

今日もトレードお疲れ様です。たぬきです~ 

JCCHから、16日計算区域以降に適用されるSPANパラメーターが発表されております。
月の前半、後半で見直しが行われるのは定期のことなのですが、商品間スプレッド割引の項目を見てびっくり!

3月15日までと16日以降のものとを並べてみます。
商品間スプレッド

今回の数値の発表日付で「SPANパラメータの取扱について」が改定された影響のようですが、事象としては、
1)金-白金、パラジウム-白金等の組み合わせが新たに割引対象に加わった
2)商品間デルタ/スプレッド比率がシンプルになった
3)商品間スプレッド・クレジット・レートの数字が大きくなった
という3点が見て取れるかと思います。

1)は、来る白金限日取引を使い易くするための措置と考えればしっくりきます。
2)と3)は、なぜ今、これが行われたかはよくわかりませんが、必要証拠金を引き下げるように作用します。

原油(PSR=145,000円)の先物5枚売、ガソリン(PSR=140,000円)4本目5枚買のポジションに適用される商品間スプレッド割引額を、おおまかな計算で比べてみましょう。

15日までなら原油:ガソリンは1.21:1なので、原油5枚とガソリン5/1.21枚のセットに対し、商品間スプレッド・クレジット・レートの数字50%の割引が適用されます。
原油のPSR145,000円*5枚*0.5=362,500円
ガソリンのPSR140,000円*5/1.21枚*0.5=289,256円
よって、合計651,756円の割引です。

16日からは、原油:ガソリンは1:1なので、それぞれ5枚すべてが割引対象となります。
商品間スプレッド・クレジット・レートは93%!!なので、
原油のPSR145,000円*5枚*0.93=674,250円
ガソリンのPSR140,000円*5枚*0.93=651,000円
なんと!合計1,325,250円の割引です。

この差は大きいですよね!?

さらに不思議なことに、所要額で考えますと、上記の原油、ガソリンのポジションを保有する場合に必要な金額は、
原油のPSR145,000円*5枚*(1-0.93)=50,750円
ガソリンのPSR140,000円*5枚*(1-0.93)=49,000円
の合計99,750円です。

一方、原油の4番限と6番限とをカレンダースプレッドで5セット持つ場合、
原油の商品スプレッド割増額 = 30,000円*5セット=150,000円

あれ?異商品間の方が、同じ商品の限月違いより、少ない証拠金で取引できる?!

ちょっとおかしいような気がするのですが、提示されている数字から計算すると、こうなっちゃうんですよね…

15日の日中大引け15:15と、夜間注文受付開始の16:15とでは、必要証拠金の額が急に変わっているかもしれません。
しかし、パラメーターの計算方法が変わったことによるもので、リスクが急に減ったわけではありません。ポジションの持ち過ぎには、今まで通りご注意ください。


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ゴムの伸びにも陰りが…TOCOM2月概況

今日もトレードお疲れ様です。たぬきです~ 

TOCOMから、2月の取引の概況が発表されております。

全銘柄合計での月間合計取引高は1,927,250枚。
営業日数の影響を除いた1日当たりの平均取引高の比較では、前月1月に比べ10.3%減、2016年の2月からは27.9%減という、
非常に残念な結果に終わりました。

全体の取引高の内、20%超を占める金や原油が伸び悩むと、やはり影響は大きいです。
金で前月比-9.4%ともなると、1日の枚数では2500枚の違いとなります。いわんや前年同期比の-47.2%。1日の枚数差は21,000枚以上にも及びます。

もちろん、今月好調だった銘柄もあります。

最たるがゴムです。秋の終わりからの大商いを維持し、月間取引高は265,020枚に達しております。
前月比は103.67%ですが、前年同期比は166.95%となっており、取引所全体での前年同期比を底上げした感じです。
しかし、数字だけを追って楽観はできません。
こちらは、2017年2月のゴムの営業日ごとの取引高をグラフにしたものですが、
201702ゴム取引高

記録的な取引高となった日は、月前半に偏っています。
厳密に計算したわけではありませんが、1日平均13,251枚のラインと比べ、それ以降のグラフの位置は低めで、前半の"貯金"が物を言ったことは明らかでしょう。ここ数ヶ月とは、様相が変わってきてしまっているかなと思います。

常にボラティリティの大きい銘柄というのはありませんから、主に日計りのトレーダ―様方の受け口となり得る銘柄が、金や原油、ゴム以外にも必要ですね。

で、注目したいのが、とうもろこし
1月の13,891枚から28,173枚へダブルアップ以上の躍進です。
いかんせん枚数の絶対数が小さいのですが…これからの天候相場期へ向け、期待したいところです。


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TOCOMのBait生成再開、予定日直前です

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SCOに係るBaitオーダーの生成を再開する日として”TOCOMが通知した”20日(月)が、週明けに迫りました。
その後判明したのですが、今回はTOCOMの単独行!!
OSEは再開の目処も立っていないようです。これをどう捉えるべきか…

しかし、やはりトレーダー様方からの反応は大きく、発表以来、いろいろご質問を頂いております。
お問い合わせの多かった内容とその回答を載せておきますので、ご参考になれば幸いです。

◆夜間で未約定となったSCOは、20日(月)の朝、取り消した上で出し直ししなければならないか?
A.その必要はありません。

これは、先日ご紹介したGTDateをご利用のトレーダー様からいただきました。(GTD なら消えちゃうので出し直しですものね。)
確かに、システム変更時には注文の出し直しがつきものです。
しかも、同じ注文が、金曜の夜間ではBaitなし、月曜になるとBaitありと、異なる挙動を取るのは、なんだかしっくりこない気がします。
ベンダーを介して取引所へ確認してもらいましたが、問題ないとのことです。



◆限月間だけでなく、金ミニ-白金ミニ等の異商品間SCOも対象か?
A.その通りです。

はい。中でも、金ミニ-白金ミニのSCOは、注目を集めているようです。
確かに、本銘柄は新システム移行時に追加されたものの、それとともにBaitオーダーの生成が止まりましたので、Baitありの状態でどのくらい約定するのか?は、まだ未知数です。
原市場の板状況を鑑みればかなり期待できるのでは?ということで、楽しみにしてくださっている方が多いようです。

なお、最もお問い合わせの多かった質問は!!
「20日(月)から、今度こそ本当にBait生成始まるんですよね?」でした。
回答は…私も教えて欲しいです…


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新システム下でも…SCOの番手争い

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前回、Baitオーダーの注文の優先順位について触れましたが、ちょっと説明が足りなかったかな、という感じがありましたので、
補足させていただきます。

Baitの生成の順番ということに間違いはないのですが、同じスプレッドシリーズの同じ指値のSCOだったら、どうしましょう。
生成するBaitオーダーは同じ注文。しかも、Baitは最良気配値が更新されるたび出し直されますので、Baitの生成のタイミングも同じになってしまうのではないでしょうか?

結論から言いますと、このようなケースでは、SCO登録の順番が生きてくるそうです。

全く同じ瞬間にBaitが生成された後、約定の優先順位の決定において用いるのか?最良気配値更新の同分同秒の中でBaitの生成に順番がついているのか?
おそらく後者ではないかと思われますが、それはさておき、SCOを少しでも早く出すというのは、新システム下でも引き続き必要なことと言えそうです。

というわけで、新システム下でのSCOの登録順の決め方をおさらいです。
従前は、SCOの受付はザラバが始まってからでしたが、今はプレオープン中も登録されます。
くどいようですが、SCOにGTCはなく、取引所のサポートはGTD(セッション限り)、GTDate(計算区域限り)のみ。
セッションごとにリセットされ、取引所の開門(16:15や8:00)のたび、よーいドン!です。

GTCがあった頃の新甫発会の一発勝負と比べるまでもなく、毎セッションというのはあまりも手がかかりますよね…。
そこで次回は、SCOを出す上での省力化の工夫について取り上げたいと思います。


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今度こそ?!Baitオーダー復活!!

今日もトレードお疲れ様です。たぬきです~ 

お知らせが後手になってしまったので、すでにご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが…

SCOのBaitオーダーの生成復活!!の通知が、TOCOMよりございました!!

肝心のスケジュールです。
2月19日(日)の休日テストにおいて、Baitオーダーの生成が行われます。
それを経た20日(月)の日中立会より、本番環境でBaitオーダー生成が始まります。

さて、復活に当たって、ご注意を。
システム更改以降、寄板合わせについては、SCO同士で行われることはすでに定着しているかと思いますが、Baitが生成されるようになっても、これは変わりありません。
また、引板合わせも同様に現行通りで、SCO同士でも行われませんし、SCOから派生するBaitがアウトライトの注文と対当することもありません。
Baitが生成されるのはザラバの間だけ、と思っていただくのがわかりよいでしょうか。

それから、注文の優先順位の決定基準がシステム更改以前と大きく変わります。
前は、SCOを発注した時刻がベースとなっており、当時はGTCもあっため、新甫発会の日はトレーダーの皆様による激しい番手争いが恒例となっておりました。
しかし、新システム下では、Baitが生成されたタイミングとなります。
つまり、予め置かれていた指値より不利になるということです。
GTCがないことも相まって、システム更改以前より、SCOの約定が付きにくい状況には変わりないかもしれません。

ただ、これも、実際にマーケットを見てみないとわからいことも多く…
まずは、本当に20日に復活するのか?が焦点でしょう。
Bait生成の復活は、10月半ばに一度、11月のTOCOMが立会を止めた日に再度通知がありましたが、いずれも再延期となっております。
次が、三度目の正直となるのか?それとも、二度あることは三度あるのか?…


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TOCOMのニッパチ

今日もトレードお疲れ様です。たぬきです~ 

早いもので、2017年ももう1ヶ月経ってしまいました。
2月ですね。
商売の世界では、二八(にっぱち)なんて言葉があったりします。
寒さ暑さのピークで外出が控えられたり、
2月は年末年始、8月はお盆の影響で、その他の出費を抑えようという意識が
働いたり…とかで、小売りや外食産業などで売り上げが落ちると言われる、アレです。

トレーダーの皆様も、なんとなく、2月、8月って、商いが細るイメージをもってらっしゃいませんか?


直近5年について、数字で確かめてみました。
こちらは、2012年から2016年について、各月毎に1日平均取引高を求めたものです。
青いラインが、5年間の平均です。

TOCOM月別1日平均取引高

8月は確かに少ないですが…2月、むしろ、多い方じゃありませんかね?
もっとも、営業日数が少なめなので、月間取引高で比べるともう少し控えめになるはずですが、
それでも、2月は、"アツい月"と言っても良さそうです。

1月のゴム相場、獲れた方も獲り損ねた方も、この2月で一気に波に乗りましょう♪


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2月からのゴム 変わるもの、変わらないもの

今日もトレードお疲れ様です。たぬきです~ 

今日もゴムから目が離せない展開となりました。
昨日16:30の夜間寄付きの頃こそ高かったのですが、その後急落。
日中取引の大引けにかけてその流れが加速し、先3本は、前日帳入±20円のCB幅を、今度は下に振り切って引けました。

そのゴムについて、今夜の取引から変わるもの、変わらないものがあります。

まず、取引証拠金。2月1日計算区域より、プライス・スキャンレンジは、1枚当たり9万円から10万円に引き上げになります。また、商品内スプレッド割増額は、6万円から6.5万円となります。

もし、証拠金をギリギリまで使ってポジションをホールドしていらっしゃるようでしたら、今一度口座状況のご確認を。
といいますのも、31日大引けの時点では大丈夫でも、計算区域が変わった途端に証拠金不足となる場合があるからです。

次に、明日の朝8:45の取引から、DCB幅が現行の2.0円から3.0円になります。
拡張が決まったのは先週でしたが、31日の計算区域ではこんな状態になっていましたので、タイムリーというか、むしろ間に合っていないというべきか…
ゴムDCB


CB幅20円の拡大にも期待がかかるところですが、今のところ、見直しの連絡は届いておりません。
う~ん。

TOCOMのヒストリカルデータと相場表からたぬきが集計したところ、今月ゴムの2017年1月の1日平均取引高は、12,782枚でした。
最も取引量の多かった計算日は、下げに転じた31日の24,095枚
かたや、最初に+20円を記録した27日は16,933枚、翌営業日30日の13,832枚は、月の平均と比べても、値動きに見合わない数字だと思いませんか?
この両日が伸び悩んだのは、CB幅に張り付いて、取引したくともできない時間が続いたからにほかなりません。
あまりにもな急変は、確かにどこかでシステマティックに歯止めをかけねばならないと思いますが、二日間にわたって取引が阻害されるというのもどうなんでしょうか?

以上、2月からのゴムについてでしたが、一番知りたいのは、昨年からのゴムの上昇基調が、これで変わるのか?変わらないのか?ですかね~

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ゴムCB幅はみ出しの謎

今日もトレードお疲れ様です。たぬきです~ 

先週末繰り越しとしました、ゴムの帳入値段がCB幅を超えていた件について。
今朝の日中立会の寄付きでも、同じく、CB幅(前日帳入±20円)から、はみ出しておりました。
はみ出した板

この謎を解くには、板寄せでの約定値段の決定方法を紐解く必要があります。

TOCOMの決めごとでは、以下の要領で、最終的に1つの値段に絞り込みます。

条件①
最も高い指値注文の値段からもっとの低い指値注文の値段に上下1Tick加減した
値段の間で、売注文と買注文が対当する値段
 ↓
条件②
条件①の値段が複数ある場合は、当該値段で約定枚数が最大となる値段
 ↓
条件③
条件②の値段が複数ある場合は、当該値段で未約定となる数量が最小となる値段
 ↓
条件④
条件③の値段が複数ある場合は、当該値段で
・未約定となる注文が売越しとなるときは、このうち最も安い値段
・未約定となる注文が買越しとなるときは、このうち最も高い値段
 ↓
条件⑤
条件④で決まらない場合は、当該値段でReference Priceに最も近い値段

ポイントは、①で、従来は指値の存在する値段とされていたものが、システム移行後は、上下1Tick拡がっている点です。
指値のない値段で決まるって、ピンときますか?例えば、こんな板状況のときです。
板イメージ

指値は353.6と353.7の買のみです。
よって、上下1Tick拡げた353.5~353.8が対象範囲となります。どの値段でも売り買い対当しますので、条件②へ進みますが、常に買超過のため、どの値段でも売成行の5枚となります。

そこで、条件③を参照します。未約定となる枚数は、353.5と353.6が95枚、353.7が65枚、353.8が45枚。
よって、未約定注文が最少の353.8円で決まる、ということになります。

さてさて、当初の疑問に戻りましょう。
CB幅からはみ出して帳入値段や、日中立会の始値が決まっていること、でしたよね。
確かに、指値をおくことができるのは、CB幅までです。
CB幅は、厳密には、発注可能値段幅であり、約定可能値段幅ではありません。
当日の板状況が公表されていないので、断定はできませんが、上記のように、板合わせにおいては、指値の出されている価格の1Tick上まで約定する場合があるため、帳入価格や始値については、はみ出しが起こってもおかしくはないことがおわかりいただけるかと思います。

こうしてみますと、寄付きでCB幅以上で売りを仕込めれば相当有利に映りますが、いやいや、そんな売りが約定する市場は相当偏っており、ザラバ中に必ず買戻せるとは限りません。
容易に利益を上げる方法なんて、やはりそう簡単に落ちているものではないですね。

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ゴムは伸びたり縮んだり?

今日もトレードお疲れ様です。たぬきです~ 
今日のゴムには、皆様当惑されたようで、ご質問をたくさんいただきました。

まず、昼休みに一斉に電話があったのが、注文が拒否される件。
「DCB中でもないのに受付拒否になるよ?!」
ということで指値をご確認いただくと、前日比+20円を越える買指値。取引所が注文を受け付けるCB幅(ゴムなら前日帳入値段の±20円)外であることが原因でした。DCB幅2.0円は皆様の意識にあったようですが、CB幅20円は浸透していなかったようです。
かくいうたぬきも、まさかこんなにあっさりとこの価格がつくとは思っていませんでしたから。リーマンショックとか、サブプライム問題とか、そんなレベルの話かと。

なお、CBという名前は取引の停止を連想しますが、新システム下でのサーキットブレーカーの発動は、取引所の判断に委ねられています
CB幅は、いわばストップ高(安)のようなものをイメージしていただければと思います。

それから、「前日比20円高より高い値段はつかないんです」と話した後に確認されたのが、「高値が+20円越えてるよ?!」というご指摘です。

これは、SCO同士が約定したときに各限月の売り、買い注文に与えた約定価格を、高値安値の判定に含むことによって生じます。
SCOは、あくまで、売りと買いとの価格差を指定した注文なので、
例えば、「ゴムの6月-7月限を2円で」という注文が対当した場合、それぞれ、6月限がいくらで、7月限がいくらで約定するかは決まっていません。333円と331円かもしれませんし、333.2円と331.2円かもしれません。そしてこれらSCO由来の価格は、DCBやCBの制限を受けません。
ゆえに、前日比+20円以上の約定価格となり、それが高値の欄に表示されていたということでつじつまが合います。
念のため、大引け後にTOCOMのヒストリカルデータページからTickをとってみたところ、やはり、コード1で記録されるSCO同士の約定でした。

6Tick.png

画面中黄色の塗りつぶしがSCO由来で、+20円を優に越えているのに対し、ほぼ同じ時刻でのアウトライトの約定は、前日比+20円の332.9円で頭打ちになっている様が見て取れるかと思います。

当然ですが、SCO由来の約定価格は市場に出ていた価格ではないので、通常の片張りの注文でこの値段を取ることはできません。相場表の高値だけを見て、それより安いトリガーを持つストップ注文が機能していなくても、即、異常であると決めつけることはできません。
なお、このような混乱を避けるため、SCO由来の価格を除外して高値安値を表示させるシステムも最近は増えているようです。

さらには、「帳入価格が+20.1円」というのも。
帳入価格にSCO由来の価格は使われませんので、これは理由が異なります。
が、長くなりましたので別の機会に。

そうこうしているうちに、夜間も、早くも前日帳入+20円に達した限月が…
ただ、皆さん!ゴムは伸びるだけでなく、縮みますからね!!十分ご留意を。

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M.J.

Author:M.J.
岡安商事株式会社
マーケティング部
「Net Trade Pro」 の方を対象に
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