電力先物取引
2021 / 02 / 03 ( Wed )
皆さん今日もお疲れ様です。
ぴよ。です。
日本では、今冬電気需要が増えたことやLNG不足等により、電力取引市場価格が高騰する事態となりました。
市場連動型の電気料金プラン利用者が前月の数倍もの電気料金の支払いとなっているケースもあり、改めて「市場連動」とはどういうことか身にしみている方も多いのではないでしょうか。
そうしたプランを提供する新電力には、「高騰するなんて聞いていない」といった問い合わせも来ているようで、リスクに関する充分な説明というのはどの業界も大切なのだなぁと感じます。
さて、国内商品先物市場では、TOCOMに電力市場が存在し、東西それぞれのベースロード・日中ロードの4種類が上場されております。
TOCOMでの電力先物取引は、法人のみの取引となっており、現状は立会外での取引が多く、盛況というには程遠い状況です。
今回のスポットでの実勢価格の高騰を受け、期近限月において帳入値段の変動幅の拡大等の措置を取る等、取引量が伸び悩む中で実勢に即すよう努めているようですが、出来高を見る限りはまだまだ浸透には時間がかかるのでしょうか。
昨年末、TOCOMでは電力先物取引上場1周年ということで、ウェビナーを開催しており、152社もの参加があったとのことですから、電力業界にとって先物市場への期待や興味は充分にあるのだと思います。
ですが、構想中となっているLNG先物上場も併せた総合エネルギー市場の形成には、当業者のニーズこそあれど、道のりはまだまだ厳しいように思います。
ただ、大手電力の参加等ひとつのきっかけで化ける可能性を秘めているのは確かでしょう。
そんな中、CMEから2月8日から日本の電力・LNG市場が上場することが発表されております。
電力は、TOCOMと同様の東西それぞれのベースロード・日中ロードの4種類、
LNGは、プラッツ日韓市場、JCC先物の2種類が上場され、どちらも日本円建てでの取引となるとのことです。
CMEでは様々な商品を幅広く上場されており、ほぼ市場外やブロックのみの状態となっているものも多くありますが、この新商品はどうなるのでしょうか。
電力市場だけでなく、国内・海外の新商品や動向に目を凝らしながら、このブログを通して様々な情報を皆様にお伝えしていきたいと思います。
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