今日もトレードお疲れ様です。たぬきです~
昨日のブログで述べたとうもろこしへの期待について、「これからの天候相場期へ向け」の「これから」の時期を具体的にすべきではないか! という天の声(笑)が入りましたので、取り上げてみたいと思います。
東京のとうもろこしの動きは、円換算する際に為替の影響も受けますが、基本はシカゴコーンの動き次第。
そこで、シカゴコーンに注目します。
農産物は、コーンに限らず、「天候相場期」と「需給相場期」とに大別され、前者は、文字通り、気温や雨量、日照の情報により売買が行われます。
アメリカでのコーンの作付けは、おおむね4月中旬からですが、広義の天候相場期は、すでに始まりつつあると言えます。
当たり前ですが、4月中旬に種をまくといっても、準備は、それ以前から始まります。
ですから、あまりに雨が降らず水が不足する見通しだったり、逆に雨が続いて農作業が進まなければ、十分に価格に影響する材料となるからです。
また、天候相場期を「収量予想期」と捉えるなら、天候とともに、収量の決め手となる、「面積」に関するイベントがこの時期にあります。
天候によって思い通りにいかないこともありますが、作付けは、基本は、生産者の意志。
そこで、例年3月末に行われる「作付意向面積」は、例年大きな注目を浴びます。
こちらは、昨年2016年のシカゴコーンの中心限月の"値動きの大きさ"を時系列にグラフにしたものです。

一口に"値動きの大きさ"といっても、いろいろな捉え方があるかと思いますが、日計りメインのトレーダー様方にとって重要なのは、終値での前日比ではなく、1日の中での高低差だろうということで、高値と安値の差から値位置の影響を除くため、その日の終値で割って求めた値としました。
丸で囲ったスパイクが、まさしく、昨年の「作付意向面積」発表の3月31日です。
そして、その後の4月から5月初旬にかけて、それから、6月半ばから7月半ばにかけ、動きが大きくなっているのが見て取れるかと思います。
必ずしも毎年起こる現象ではありませんが、今月末頃にも、とうもろこしは"ゾーン"入りかもしれませんよ!
