通貨安戦争

こんにちは、湘南烏帽子岩です。

先月16日の衆議院選挙以来、とどまるところ無く円安へと向かっていますね。
先週末はドル円が一時2年7ヶ月ぶりとなる90円台に乗ましたが。国内外で今回の円安について賛否が分かれているようです。

今月17日、G20でロシアのプーチン大統領の首脳個人代表を務めるクセニア・ユダエバ氏は、先進国と新興国の「通貨戦争」について、冷静な対応を呼びかけています。

昨年はEUや中国のほか、今まではやむなく金利引き下げなどの金融緩和を行っていた豪州や豪州と共に高金利通貨として有名なブラジルなどでも、まるで我先にと競うかのごとく積極的に政策金利の引き下げなどの金融緩和策が行われました。また、2011年から続いているスイス中銀による無制限介入や、韓国のドル介入など、自国通貨の高騰を抑えることを目的とした自国通貨安政策が行われています。そして何といっても、昨年末から騒がれている『アベノミクス』は国内の為替・株・商品各市場をを大きく動かしており、そのインパクトの強さが良く分かります。

国内では日本の金融緩和のインパクトが大きすぎて他の国の状況が掴みづらいですが、世界全体では通貨戦争と呼べるほどの通貨安が起こっているのでしょうか。
そこで今回は、各国の名目実効為替レートを比較しました。

まず、名目実効為替レートとは何でしょうか。
普段、私たちがFX等で取引を行っている「米ドル/円」や「ユーロ/円」といった為替レートは、日本円と米ドル、日本円とユーロといったように、2通貨間で通貨の価値を比較したものです。
それに対し実効為替レートとは、2通貨間での強弱ではなく、その通貨自体が持つ実力を表わす総合的な指標です。

実効為替レートには、名目実効為替レートと実質実効為替レートという2つの種類があります。このうち、その国の物価変動を考慮に入れないものが名目実効為替レートで、物価変動を考慮に入れたものを実質実効為替レートといいます。

では、名目実効為替レートはどのようにして算出されるのでしょうか。
実効為替レートは、当該国と主要な貿易相手国の通貨との為替レートを、互いの貿易額でウェート付けし、ある基準点を100として算出した指数です。数値が大きいほどその通貨の価値が高くなり、逆に数値が小さくなると価値が低いことになります。

ここでは日本円を例にとって計算します。
例えば1ドル=90円とした時、1円≒0.011円となります。これを100として、以後の為替レートを指数化します。同じように複数の通貨に対して求めたものを加重平均して求めたものが名目実効為替レートです。

以下のチャートは、BISが公開している各通貨の名目実効為替レートを元に作成したものです。

ブログ添付20130121

チャートを御覧頂くとスイス中銀が行った介入の凄まじさが良く分かりますね。また、意外なことに近年の人民元については名目実効為替レートが上昇傾向となっています。では、肝心の日本はどうかというと、昨年10月から名目実効為替レートは急降下しています。しかもそのスピードはスイス中銀が無制限介入を行った時に次ぐ勢いとなっています。そして、スイス中銀が無制限介入を始めた直後と違い、日本以外の国が緩やかに上昇・下降しているあたり、他の国も日本までは行かずとも、それなりに金融緩和を行っていることが伺えます。

明日発表される日銀金融政策決定会合の内容については、大規模な金融緩和政策が盛り込まれるのではないかと予想されています。海外では金融緩和の自制を求める声が多いようですが、果たしてどうなるでしょうか。

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