先週末に日本取引所グループ(JPX)がインドナショナル証券取引所(NSE)とトルコのイスタンブール証券取引所(ISE)と相次いで業務提携を行うとの発表がされました。
発表内容によれば、2014年3月を目標にインドのニフティ指数先物のOSE上場、ISEとはETFの相互上場を目指すとのことです。
さて、このニフティ指数先物(S&P CNX Nifty)ですが、こちらは22セクター50社のインデックスで、シンガポール取引所(SGX)ではドル建てで先物、オプションが上場されています。
昨年上場されたNYダウ先物に引き続き、海外指数先物が上場されるとなれば、運用幅が広がることとなりそうですが、現在のNYダウ先物やVIX指数先物等新規上場された先物銘柄の非常に寂しい出来高状況を見ると、果たして取引が出来るマーケット環境が作れるのか不安が残ります。
取引銘柄が増えることは取引機会が増えることとなり、収益機会を生む可能性がありますが、これらは全て取引可能な取引銘柄が増えることとならない限り実現できません。
数字だけのシミュレーション上では利益が挙げられてもその取引を許容出来る流動性等を含めたマーケット環境の整備が必要不可欠です。
OSE単独では直近2銘柄については成果が挙げられていないものの、JPXとなり、現物市場では時価総額世界3位となったJPXがデリバティブの世界でどれだけの成果を出せるのか楽しみにしています。
ところで、CXでも新たな銘柄の上場が検討されています。
予定されているものは地震による影響で話題となった天然ガスです。
予定では2014年を目標として現在鋭意検討中となっており、近いうちに具体的な内容が発表されそうです。こちらは続報が入り次第お伝えさせて頂きます。
