市場活性の鍵は"小規模ファンド"

こんにちは、たぬきです。
先週末、金融機関や情報ベンダー、市場システム開発会社を対象としたフォーラムへ勉強に行って参りました。
併設の展示会を見ても、ターゲットとする金融商品は証券や債券、相手は機関投資家の自己取引といったところで、我々の本業である国内CXとは若干異なる分野ではあったのですが、それにしても、各社の守備範囲が恐ろしく狭いことに驚かされました。
システムがフロント、ミドル、バックに特化しているのは言うまでもなく、その価格情報について、フロント向け・バック向けと別々に取得しなければならなかったり、情報の解析に関わるサービスは独立して存在したり…。銘柄の取り扱いも然りで、証券のみ、債券のみ、コモディティに至っては原油や電気など特定の銘柄だけ…。機関投資家のニーズに応えられる質や深さを追求すれば、守備範囲を横へ広げるのは難しい話なのかもしれません。
しかし、これから総合取引所として品目横断的な取引が行われようというのに、これほどまでに細分化されたサービスが、相互のつながりなく提供され、数を増やすごとにコストも積み増しとなれば、導入する側は大いに躊躇しそうな気もしました。

さて、講演の方は、「デリバティブ取引活性化への課題」について、識者の見解等を聴いてまいりました。
アジア時間以外の時間にマーケットが動く状況が続いていますが、国内証券会社が日本の夜間に取引量を伸ばすのは、バックシステムや人的態勢等の問題が足かせとなってなかなか難しいようです。証券会社のディーリング部門や、所属トレーダーは、証券会社の枠組みを離れて活動するのが定行進化、トレーダーの独立の方法としては、当ブログでも紹介されております適格機関投資家向け投資運用業(詳しくはこちら)が使いやすいかもしれない、といった提言がなされました。

特に印象的であったのは、コンプライアンスやリスク管理といった、トレーディング以外の部分を出来る限り外注する、という発想です。ファンドに携わる人間(=人件費)を抑えることが可能になれば、小規模で低コストのファンドが増え、市場が活性する。また、ファンドの数が増えればアウトソーシングサービスも軌道に乗り、さらなるコスト低下を図ることが出来るだろう。言葉で言うほど簡単にはいかないようですが、トレーダーとサービス提供側、さらには市場でヘッジを行う当業者を含め皆がハッピーになれる、面白い将来像だと思いました。
ただ、ファンドの設定自体は容易になっても資金集めは別の話。現状では、人脈を持ち、営業上手な経験者を雇うしか方法はないようです。

取引の伸び悩む状況を規制や市況のせいと片付けることもできますが、業界に出来ることは、思いのほかたくさん残っているようです。
トレーダーが本来のトレードに集中できる環境を用意できるよう、独立の方法から、投資家とのマッチング、税務まで総合的なコンサルタントサービスを提供できたら…そんな夢を新たにしました。


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