金融業界とインセンティブ

こんにちは、たぬきです。
しばらく更新が滞っており、失礼いたしました。
国や言語を超えてのビジネスの難しさを、改めて痛感させられております。

さて、気を取り直して、今日はロイターの記事より。
ウォール街の金融機関幹部の4人に1人が「悪事は成功の鍵」と考えている…
そんな実態が調査から明らかになったそうです。

といっても、いまさら驚くような話ではないのかもしれません。
当ブログでもお伝えしておりますLIBORの不正操作問題では、イギリスのバークレイズ銀行が巨額の課徴金を支払いましたが、その後も、関係ありとして世界的に著名な金融機関の名前が続々と挙げられています。

インサイダーについては、引き合いに出すにも、事例が多すぎて困るほどです。
つい昨日も、全日空の公募増資について情報漏れによるインサイダー取引の疑いがあるとして、証券取引等監視委員会が調査に動き出したというニュースが伝わっています。
特に、野村證券や大和証券といった業界のトップに位置する企業の不祥事が後を絶ちません。債券発行の主幹事から外されるケースも増えているようです。

年々規制が厳しく、コンプライアンス教育が拡充しつつある我々の身の回りでは、不正が増える要素は考えにくいのですが…むしろ、"大企業"と呼ばれ、誰もが知っている会社の方が、モラルの低下が著しい気がします。

鍵は、人を違反に駆り立てる要因にあるのかもしれません。"インセンティブ"いわゆる、奨励金、歩合による上乗せ給金。
結果を残した時にだけ支払えばよいので、経営側にとっては固定給をアップさせるよりはるかにリスクが少なく、業界を問わず広く浸透している制度です。といっても、社員もわずかなお金のために一線を越えることはないでしょうから、年収何千万円というプレイヤーの珍しくない、リスクに見合う報酬を出し得る大企業でこそ、このような不祥事が起こる…とすれば、つじつまは合います。

インセンティブの負の側面は、金融危機の一因となったとの指摘もあり、世界的に規制の方向にあります。
不祥事、低下した報酬額…嫌気がさした有能な金融マンが独立し、自らファンドを立ち上げるという話も珍しくないようです。このような動きは、今後、より本格化してもおかしくはないのかもしれません。


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コメント

espresso 様

いつもご覧いただきありがとうございます。
ペレグレン・フィナンシャル・グループ(PFG)の顧客資産の不正使用並びに破産申請は、アメリカのこととはいえ、マーケットに、そして我々にとっても衝撃的でした。
金融取引に対し年々強化される規制は、流動性低下の一因ともいわれ、私も時にもどかしい思いをしております。しかし、法律の厳しさは信用の裏づけになるというespresso 様のご意見は、もっともなことであると思います。
日本の公正な市場をいかに世界にアピールし、世界のトレーダーを取り込んでいくか?我々ブローカーの働きが問われそうですね。

>いつも記事楽しみにしております。金融機.関の幹部が「悪事は成功の鍵」ですか?もう何でもありですね。今週もPFG(MFGと一文字違いですが...)のオーナーが自殺未遂(本当か?)、顧客預金2億ドル消えたとのニュース。こうなると銀行(JP Morgan?)も皆グルなのは間違いないと考えてしまいます!日本は預託金保全のしくみ含め信用を売りに対抗できるのかな~?ひいき目抜きに日本人や日本企業は信用できる(相対的に、かつ一般的にです!)と思いますが。シンガポールなんか見ていると、厳しい法律が信用を生み、資金やトレーダーを呼び込んでいるように見えます。乱文失礼しました。
by: * 2012/07/18 09:46 * URL [ 編集] | page top↑

いつも記事楽しみにしております。金融機.関の幹部が「悪事は成功の鍵」ですか?もう何でもありですね。今週もPFG(MFGと一文字違いですが...)のオーナーが自殺未遂(本当か?)、顧客預金2億ドル消えたとのニュース。こうなると銀行(JP Morgan?)も皆グルなのは間違いないと考えてしまいます!日本は預託金保全のしくみ含め信用を売りに対抗できるのかな~?ひいき目抜きに日本人や日本企業は信用できる(相対的に、かつ一般的にです!)と思いますが。シンガポールなんか見ていると、厳しい法律が信用を生み、資金やトレーダーを呼び込んでいるように見えます。乱文失礼しました。
by: espresso * 2012/07/11 17:36 * URL [ 編集] | page top↑

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