海外投資家に開かれるDirect Market Access(DMA)

こんにちは、たぬきです。
先月末、東京工業品取引所(TOCOM)がDMAについて、ドバイ金融庁から認可を受けたとの報道がありました。
これで、海外の投資家がTOCOMにDMAで注文を出せるようになる、ドバイを皮切りに、投資家が注文を出すことができる国を増やしていくというのが、文中での説明です。

あれ?TOCOMのDMAって前からあったよね?注文出すことができる"国"って?
日本の投資家が日本からDMAを利用する分には何の問題もありませんのであまり馴染みがないかもしれませんが、取引所は、海外からの注文を受けたり、海外での勧誘活動を行うことについて、自由には出来ないケースが多いのです。取引所には、事前に、投資家の所属する相手国当局から「認証」や「ノーアクションレター」の形で了解を得ておくことが求められます。(海外の投資家が、国内のブローカーや拠点を経由して取引するものは除く。)
「ノーアクションレター」とは、金融に限らず、企業が何かしらの事業を始めるにあたって、それが法令に抵触しないことのお墨付きのようなものです。法令に抵触しない、すなわち、当局は処罰等の対処を行わないことから、「何もしないことの言明」です。
例えば、大阪証券取引所(OSE)は、日経平均株価先物取引・日経225miniなどについて、CFTCから「ノーアクションレター」を取得していますので、米国投資家への販売・勧誘を行うことや、米国からのOSEへのダイレクト・アクセスを受けることが出来るのです。

顧みてTOCOMは、晴れてドバイの投資家とつながったわけですが、肝心のアメリカとの話は?というと、芳しくありません。2011年の6月に、CFTCからの「ノーアクションレター」の取得を断念した経緯もあります。理由としては、アメリカの金融規制法(「ドット・フランク法」など)が大きく変わりつつある時期であり、アメリカの方針として、「ノーアクションレター」方式から法律に基づく許可への転換を図っているから、というものでした。実際、OSEでも、直近の上場商品であるが日経平均ボラティリティー・インデックス先物取引や大証 ダウ・ジョーンズ工業株平均先物取引については、従前の「ノーアクションレター」ではなく、「認証」の形をとっています。
しかし、後発のOSE銘柄がすでに「認証」を取得したのに対し、TOCOMの方はその後の進展が聞こえてきません。まあ、現状の制度下でも海外勢は存在感を増しており、TOCOMがアメリカからのDMAにこだわる理由は小さいのかもしれませんが。

HFTトレーダーの方が新たな市場進出をお考えになるとき、DMAでの接続は選択肢の一つに上がることでしょう。ただ、この通り、意外にも認められていないケースもありますので、頭の片隅にでも置いておいていただければ、と思います。


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こんにちは、たぬきです。先月末、東京工業品取引所(TOCOM)がDMAについて、ドバイ金融庁から認可を受けたとの報道がありました。これで、海外の投資家がTOCOMにDMAで注文を出せるよう まとめwoネタ速neo【2012/07/04 03:34】
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