facebook上場騒動

こんにちは、たぬきです~

システムトレードとは少々話がずれますが…。
週末18日、米SNS大手のフェイスブックが新規株式公開(IPO)したことは、すでに皆さんお聞き及びのことでしょう。
上場前の期待は大きく、日本でも一般ニュースまでもが大きく取り上げており、フェイスブックの株式と豪邸とを交換した話なども耳にしました。初日の取引で10%~50%の値上がりを予測するアナリストの声もありましたね。

しかし、ふたを開けてみると、期待外れの初日、二日目の株価急落、システムトラブル、…と、予想とは真逆の注目のされ方をしています。

株価の伸び悩みを睨んで、投資家の注目は「グリーンシューオプション」に集まっています。
引受幹事証券が持つ「オーバーアロットメント」に付随している、引受価額と同じ条件で追加的な株券を取得する権利です。1919年のグリーンシュー・マニュファクチャリング・カンパニーのIPOにあたって幹事証券が初めて使ったことから、同社の名を冠しています。

「オーバーアロットメント」は、当初の募集・売出予定株式とは別に、発行会社の大株主等から引受幹事証券が一時的に借り受け、販売する分です。人気が予想されるなど暴騰の恐れがある場合に、当初予定額より販売数を多くすることで価格を抑える狙いがあります。「冷やし玉」とも呼ばれます。
フェイスブックでは、初日からの価格高騰が期待されていただけに、証券会社の「オーバーアロットメント」も限界である募集・売出し株数の15%近くまで販売されていたのではないかと思われます。

この、「オーバーアロットメント」がどのように解消されるか?
証券会社としては株主から借りたものを売ってしまったわけですから、何らかの方法で調達して返さねばなりません。

このまま株価が下落し、引受価格を下回ったならば、証券会社は、株主から引受価額で取得するより市場で買う方が有利となります。これはシンジケートカバーと呼ばれ、市場の株価を支える要因となります。

一方、引受価格を市場価格が上回ったら、「オプション」を権利行使する意味が発生します。この場合、第三者割当増資等を引受けることによって新株を取得し、大株主等に株式を返済する方法と、借りた相手に代金を払って清算する方法とがあります。第三者割当増資が行われた場合は、発行済み株式数から、更に株数が増加することになりますので、株価の引き下げ効果に繋がりますが、増資の規模には制限があるため、実際の影響は軽微です。相手に代金を支払うならば、フェイスブックはさらに20億ドル以上の追加資金を獲得します。

ちなみに、短期筋の中には、低調な株価を眺めて、早く売り抜けたくてうずうずしている人も少なくないとか。ただ、IPO株の短期売却に制限を設けている証券会社が多く、一度ペナルティを受けてしまうと今後のIPOの売買に参加できなくなるケースもあるとかで、見合わせているのだそうです。

また、初日のシステムトラブルは、ナスダックOMXグループに、IPO処理システムの改修を発表させる事態となっています。

様々な立場の人々の、様々な思惑と、様々な仕組みが絡んで…フェイスブックの行方は混沌としています。
今夜の取引を経て、そろそろ株価自体は収束していくのでしょうか。


にほんブログ村 先物取引ブログへ

16 : 48 : 02 | etc | トラックバック(2) | コメント(0) | page top↑
<<続く取引所障害に対策は | ホーム | VaR(Value at Risk)>>
コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://ateye.blog52.fc2.com/tb.php/474-93f03578
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
Facebookは買いか?売りか?
何かと話題のFacebookですが、公募価格の適正さの議論は、とりあえずさておき、どうでしょう? FBは買いですか、売りですか? FB株、怖いですねー、買うのも売るのも。 買うのが怖い理由 投資一族のブログ【2012/05/31 21:11】
まとめtyaiました【facebook上場騒動 】
こんにちは、たぬきです~システムトレードとは少々話がずれますが…。週末18日、米SNS大手のフェイスブックが新規株式公開(IPO)したことは、すでに皆さんお聞き及びのことでしょう。上場前の期待は大きく、日本でも一般ニュースまでもが大きく取り上げており、フェイス... まとめwoネタ速neo【2012/05/23 00:45】
| ホーム |

プロフィール

M.J.

Author:M.J.
岡安商事株式会社
マーケティング部
「Net Trade Pro」 の方を対象に
新規口座の案内、サポートを
行うために開設された部署です。

プロトレーダーやシステム
トレードに関するお問い合わせはこちら
こちらまで
traders@okayasu-shoji.co.jp

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

はじめに (2)
X-TRADER (122)
Market Explorer (1)
Order Book (1)
Commodity (38)
TT Demo (3)
TraderWorkStation (3)
Market Window (1)
Tokyo Commodity Exchange (69)
Tokyo Financial Exchange (8)
Tokyo Grain Exchange (6)
Fill Window (1)
Trade Book (1)
Algorithmic trading (19)
Proprietary Trading Firm (1)
Strategy (20)
Asahitrust (20)
Audit Trail (1)
Customer List (1)
Tokyo Stock Exchange (4)
Autospreader (2)
Bond (2)
Nikkei 225 (1)
Theory (18)
Order (1)
Foreign Exchange (47)
Derivatives (66)
etc (343)
Broker (3)
終わりに (1)
ADL (7)
経済指標 (5)
取引所スケジュール (7)
New TOCOM (8)

リンク(順不同)

必ずお読み下さい

ランキング

人気ブログランキングへ にほんブログ村 先物取引ブログへ 商品先物取引ポータルへ 商品先物ブログ・RSSナビはウェブコモ マネポケ金融投資ブログランキング 商品先物ランキング

フリーエリア

Google Page Rank Checker

検索フォーム

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

最新記事