投資銀行の報酬が下がる?

こんにちは、たぬきです~
昨日は、ウォールストリートのエリートたちの昼休みについてお話ししました。

投資銀行のバンカーと言えば、「破格の高給取り」として知られていると思います。
才能には報酬で報いる、の図式は、ウォールストリートの躍進に貢献した宇宙工学や軍需産業など世界最高峰の頭脳が、金融の門を叩いた頃からの慣習とも言えます。

これは、何も海の向こうだけの話ではありません。
日本でも2008年秋、ある個人馬主が有名になったことがあります。馬主は何と、数ヶ月前に倒産したリーマン・ブラザーズの元ディーラー。失職の憂き目に遭ったところを、愛馬が秋華賞というビッグレースで人気薄にも関わらず優勝、オーナーの危機を救ったと美談として語られたように記憶しています。
しかし、驚くべきは、彼が個人馬主であったことでしょう。
ファンドのように資金を出し合う一口馬主と異なり、一個人で馬主となるには、「過去2年の所得が1800万円以上、資産9000万円以上 」という厳しい資産要件を満たさねばなりません。馬を買い付ける時の値段はピンキリですが、高いものは住宅価格をゆうに越えますし、維持管理費も相当な額を払い続けねばなりません。つまり、その負担に耐えうるだけの報酬を手にしていたであろう事は容易に想像がつきます。

こんな話を聞くとついつい羨ましく思ってしまいますが、このウォールストリート流の報酬制度に、外部から物言いがついています。何と、バンカーたちの莫大なボーナスが、世界的金融危機を引き起こした、という理屈です。
報酬規制について踏み込んだのは、主要国の金融監督当局で構成するバーゼル銀行監督委員会による「バーゼルⅢ」です。新たな自己資本規制など、銀行の健全性維持のための取り決めの一環として、健全な報酬制度が盛り込まれました。
これを受け、アメリカのドット・フランク法では、その954条において、「インセンティブ報酬のクローバック(回収)」に関する方針を示し、実施していない発行体の有価証券の上場を禁止するとしています。クローバックとは、決算の修正が必要となるほどの何らかの義務・報告を怠った場合や、会社のリスク方針・基準に違反した場合に、既に支払われたインセンティブを返上させる仕組みです。例えば、会社の定める以上のポジションを取って見事利益を出したとしても、報酬返上の対象となり得る、ということです。モルガン・スタンレーでは、今月に入り、さらにルールを強化したそうです。

給料について第三者から意見されるのは公務員くらいかと思っていましたが…。
リスクをとってはならない、金儲けに走ってはならない、報酬は渡しすぎてはならない…
あれもダメ、これもダメ、手堅く、ほどほどに…という昨今の傾向は、あたかも、世界規模での金融業を公共事業化しようとしているかのようです。


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