レイテンシーアービトラージ(Latency Arbitrage)

一昔前のFXでは多く見られた業者間による提示レートの時間差を利用した取引がLatency Arbitrageと言われるものです。

原理はシンプルで経済で言う一物一価の法則をそのまま利用したもので、同一商品はどこで取引をしても同じ価格であることを利用した一種のStatical Arbitrage(統計的裁定取引)です。
取引所を含めた取引システムではそれぞれにレート提示に時間差が起こることがあり、その時間差から生じる価格差を狙った取引です。

特にFXの創世期頃では、当時のIT技術やブローカー側のシステムの不十分さも重なり、日本のブローカー同士でもこのレイテンシーアービトラージは有効でした。
しかしながら、近年では、各ブローカーのシステム改修やIT技術の進化の結果、このような時間差は殆ど見られなくなりました。

この時間差から生じる価格差は全く見られなくなったかというとまだ存在する可能性はあります。
要因としては、情報伝達の同一性が無いことから、各取引所における価格差は生じる可能性があります。
また、僅かながらそれぞれの市場(取引所やシステム)により、注文処理にかかる時間が異なるため、価格差が生じる可能性があります。

ただ、実際にはかなり僅かな時間差となっており、それこそまさに100万分の1秒(マイクロ秒)以下での取引が必要となります。

IT技術の進化により可能となった取引手法がIT技術の進化により利用不可能となりました。
現在でも工夫され、利用できている方はいらっしゃるかもしれませんが、当初のものとはリスク値やリターン値が大きく異なり、その内容は変化したものとなっているのでは無いでしょうか。
市場環境の変化がその理論(Strategy)そのものに大きな影響を及ぼしています。

市場環境の変化は敏感に捉えていくこともリスクマネジメントであると言えますね。

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