閏秒とシステム

こんにちは、たぬきです~

今年はオリンピックイヤー。2月のカレンダーには「29日」が存在する、4年に一度の閏年です。
コンピューターシステムは、一般に、オートで対応するよう閏年の概念が組み込まれているようですが、アルゴリズムの記述に誤りがあったり、直近数年分しか考慮されていなかったなどの問題から、たびたび障害を起こすやっかいな原因となっています。

さらに手間がかかるのが、「閏秒」です。

現在使用されている時系の代表的なものとして、
・国際原子時(TAI)
・地球の自転に基づく協定世界時(UT1)
とがあります。

前者は、一定の時間で区切られる"正確な"時間です。
後者は、より生活リズムに一致した考え方です。地球の自転1回転で1日、その24分の1を1時間、その60分の1を1分…という決め方ですが、実は地球の自転速度は一定ではありません。速い状態が続いたり、逆に遅い状態が続くと、原子時とのずれが広がっていきます。
そこで、「閏秒」によって調整し、両者の差が0.9秒の範囲に収まるようにするのです。

このように、調整の必要性とタイミングは、地球の自転の状態如何で変わってきますので、閏年のように定期的処理することは不可能です。そこで、「国際地球回転及び基準座標系事業」が実施の判断を行います。実施は、協定世界時(UT1)の6月末または12月末、それでも調整しきれない場合は、3月末または9月末日の最後の秒。59分59秒の後に60秒を挿入するプラス調整、58秒の後59秒をとばして0分0秒にするマイナス調整がありますが、過去に実施されたのはプラス調整だけだそうです。

uruubyou.jpg


さて、システムにおける閏秒の調整に話を戻すと、処理の方法は、言わずもがな、マニュアルです。
当然、人為的ミスや時計間の不整合、処理の漏れの恐れがあります。また、全ての先進機器にこの処理が必要というわけではなく、GPSなどはTAIを使用しています。調整が必要であったり、なかったりといった混乱から、重篤な事態を引き起こす危険性も秘めています。

取引に使用するシステムで考えれば、今の処理能力の水準で考えれば1秒は、かなりのことが出来る長さです。例えばTOCOMでは、1処理が10ミリ秒とすると、100注文の処理が可能です。それに、立会開始を認識するのが1秒でも遅ければ注文の優先順位で不利を被ったり、終了の認識が1秒でも遅ければ発注前に立会が終わってしまう悲劇だってあり得ます。

日本は閏秒による弊害を問題視しており、アメリカなどと共に、国際社会で廃止を訴えています。
しかし、天体観測・アンテナ制御などの設計においては、TAIとUT1差異が1秒を超えないことが前提となっているものも少なくありませんし、何より日の出日の入りによる一日の周期は崩れてしまいます。イギリス、カナダ、中国などはルール変更反対派です。

次にこの問題が議論されるのは2015年の予定。1秒の問題に、あと3年はやきもきさせられねばならぬようです。

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