Market Neutral Arbitrageとは

一昔前にヘッジファンド等がとっていた戦略にマーケットニュートラルアービトラージ(Market Neutral Arbitrage)があります。

代表的なファンドではLTCM(Long Term Capital Management)があります。このファンドは最後は巨額の損失を発生させ、FRBによる救済を受けたという結末を迎えたのですが、それ以前には、1994年の創設から1994年に19.9%、1995年に42.8%、1996年に40.8%、1997年に17.1%の配当を出しました。

さて、このマーケット・ニュートラル・アービトラージとはどのようなストラテジーなのでしょうか。


文字通り、マーケット・ニュートラル即ち「市場に中立」となるストラテジーとなります。
相関性のあり、ファンダメンタルズ的に割安銘柄をロングし、割高銘柄をショートすることにより、マーケットの動きに対しては、中立であり、あくまでもロングをした割安銘柄とショートした割高銘柄との価格差の収束、拡散が収益源となり、いずれ両銘柄が適正価格に収束したときに利益が上がることとなります。

LTCMがとっていた戦略は周知の通り、アジア危機で過小評価されていると考えたロシア等の新興国国債をロングし、米国の30年債をショートしました。つまり、新興国国債と米国債のイールドスプレッドの収束を狙いましたが、ロシア危機で拡大したため、破綻という結末になりました。

ただ、この時の国債価格は理屈では合わない価格がついており、アジア危機に次ぐ、ロシア危機の発生により、パニックを起こしていたマーケットと巨大なレバレッジ(一説には20倍)をかけたため、パニックによる理論価格の崩壊とリスクマネジメントの低さから破綻となりましたが、FRBの救済はあったにせよ価格はその後、正常なところまで戻りました。

いくら市場に中立とはいえ、このようなリスクマネジメントでは取引を継続できないと言う教訓とパニック状態となったマーケットでは理論価格が形成されないと言う教訓を残しました。

ただ、このマーケットニュートラルアービトラージが有用ではないかというとそんなことはなく、優れた方法であるということは正常なマーケット状態の時期の成績を見れば一目瞭然です。

通常のアウトライト(out rihgt)戦略を取った場合のリスクは、マーケットの上下、その銘柄の上下と二種類のリスクを背負うこととなりますが、マーケットニュートラルアービトラージはマーケットの上下を取り除くことが出来、その銘柄間の上下のみのリスクとなることから、取引を簡易化することが出来ます。

証券市場では、国債、株式などでマーケットニュートラルアービトラージが可能ですが、商品では、例えば東京のみの組合せだけでも、金と金ミニ、白金と白金ミニ、原油とガソリン等様々な組合せで行うことが出来ます。

商品市場でマーケットニュートラルアービトラージ(Market Neutral Arbitrage)をご検討してみてはいかがでしょうか。

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