LME買収話の行方

こんにちは。たぬきです~

2011年の取引所再編の動きについて、もう一つ大きな出来事がありましたので取り上げたいと思います。
ロンドン金属取引所(LME:London Metal Exchange)が、複数の取引所から買収のオファーを受けていることを明かしたのが、今年11月でした。買収提示額は、高額のものでは10億ポンド(1200億円強)とされています。

LMEは、世界最大規模の非鉄金属専門の先物取引所で、もっとも伝統ある銘柄である銅に到っては、世界の取引量の9割を占めると言われるほど。COMEXの銅が成長しなかった原因として、LMEの存在が大きいとされています。
各取引所が取り込みに向けて躍起になるのもうなずけます。

LMEとしても、今月に入り、買収を持ちかけてきた10社超の相手に対し、2月末を期限とする秘密保持契約書を送付する予定であることを明らかにしているほか、独自の精算機関を創設する方針を固めています。独自の清算システムを擁すれば、買収時の価値がさらに23%増しとなることを狙ったものと見られており、買収の話はLMEとしても、まんざらではないようです。

しかし、問題がないわけではありません。                           
LMEで行われている取引は、ちょっと独特なのです。

LMEは、取引所とはいえ、"相対"による"先渡し"契約が基本です。
売り手買い手が合意すればいつでも取引可能ですが、その取引の価格の指標となるのが、リング取引です。
リング取引とは、「リングメンバー」と呼ばれる最高メンバーシップを持つ数社が、オープンアウトクライ(人が集まって行う立会いのイメージ)の形式で、午前、午後にそれぞれ2回行う取引です。取引終了時の値段が公式価格として発表され、LMEの、ひいては世界中の取引の指標となります。リング取引に対し、それ以外の取引は、カーブ取引と呼ばれます。
また、取引量が多いのは、現物(2営業日後の受渡し)、3ヶ月物、15ヶ月物となっています。

一番の難点かもしれないのが、クリアリングの仕組みです。追証など証拠金の増減があったり、クリアリングハウスを通して受け払いが行われるアメリカや日本で馴染みのしくみがないわけではありませんが、それは、クリアリングメンバーに対してのみのこと。川下の、クリアリングメンバーと顧客間につては、各取引員に任されている状態なのです。
ですから、顧客に追証を要求しない業者などもあり、その寛容さがまた、LMEの魅力となっています。

これらを全て、既存の先物ルールへと変えてしまうと、今までのLMEに慣れた顧客にとっては、非常に使い辛いことになってしまいます。

とはいえ、相手次第では、ドイツ証取とNYSEユーロネクスト並みの大取引所グループが誕生する可能性もありますし、非鉄金属の取引機会が広がるかもしれません。
秘密保持契約の内容によれば、2月には次のステップの話がありそうですので、注意しておきたいと思います。


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