期近は危険?

こんにちは。たぬきです~
日本と入れ替わりでアメリカが感謝祭の祝日に入りますが、再び取引が始まった日本の
CX市場では、今日24日(木)がゴム市場、25日(金)が石油市場の納会を迎えます。

納会日とは、取引が終了する日です。この日の15:30(関西商品取引所は前場3節)時点で
、もしポジション残っていた場合は、現物と現金の授受を行って取引を終結させます。
納会月を迎えた限月を「当月限」と呼びますが、当月限については、新規建玉の禁止や、
納会日以前に決済期限を設けるなど、ブローカーによる取引の制限が行われているのが
一般的です。

時々、お客様から「是非当月限をやりたい」というお声を頂きます。
確かに、「期近の先物価格は期先の先物価格よりも価格変動率が大きい」ことは、
経済学者サミュエルソン氏により指摘(仮説)されており、ボラティリティの増大は、
リスクとともに収益機会の増加をも意味します。

また、サミュエルソン氏の説の根拠は、
①満期日の先物価格を決定する需給の状態については時間の経過とともに情報が発生し、
市場で消化されていくにつれて実態が明らかになってくるから。
②もし需給状態に何らかの変化があった場合には、取引期間の終了が間近に迫っている
ため、直ちに先物価格に影響が現れる。
が挙げられており、確かに、1年先にトウモロコシが不足か過剰か予測するのは困難ですが、
来月のことなら情報もふんだんに入ってきて、見通しも立てやすそうです。

そう考えると、お客様のお気持ちもわからなくはないのですが…

問題の一つは、いくら予想し易いといっても、一般投資家が当業者に太刀打ちできる
でしょうか?
海外の動向はもちろん、スポット市場や業者間の思惑など、一般人では知ることが出来る
情報は、当業者のそれと比べてはるかに遅く、範囲にも限界があることは想像に難く
ありません。

また、現物による決済は、望むか否かは問わず、納会日までに差金決済によりポジション
を手仕舞うことが出来なければ、義務です。一般投資家が意図に反して、例えば12tの
コメを渡さねばならなくなったら、どうやって用意するのでしょう?また、オイル製品
など、危険物や税収上の制限から誰にでも扱えるものではない商品もあります。予め、
手仕舞いしそびれる状況をなるべく作らないよう、予防線を張るのは当然の考えです。

十分な知識を持って挑めば、短期でも収益を挙げるチャンスであることは確かです。
しかし、予定通り差金決済が出来なかった場合のリスクは、一発で市場からの退場を余儀
なくされるような非常に大きいものです。
現物をもたない、受ける予定のない投資家が、敢えて当月限に挑むべきか?
答えは限りなくNoに近いのではないでしょうか?

Photo_2


にほんブログ村 先物取引ブログへ

15 : 30 : 47 | Commodity | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<相対価値トレーディング | ホーム | 現在の国内商品先物市場>>
コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://ateye.blog52.fc2.com/tb.php/250-31cd610b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |

プロフィール

M.J.

Author:M.J.
岡安商事株式会社
マーケティング部
「Net Trade Pro」 の方を対象に
新規口座の案内、サポートを
行うために開設された部署です。

プロトレーダーやシステム
トレードに関するお問い合わせはこちら
こちらまで
traders@okayasu-shoji.co.jp

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

はじめに (2)
X-TRADER (126)
Market Explorer (1)
Order Book (1)
Commodity (38)
TT Demo (3)
TraderWorkStation (3)
Market Window (1)
Tokyo Commodity Exchange (70)
Tokyo Financial Exchange (8)
Tokyo Grain Exchange (6)
Fill Window (1)
Trade Book (1)
Algorithmic trading (19)
Proprietary Trading Firm (1)
Strategy (20)
Asahitrust (20)
Audit Trail (1)
Customer List (1)
Tokyo Stock Exchange (4)
Autospreader (2)
Bond (2)
Nikkei 225 (1)
Theory (18)
Order (1)
Foreign Exchange (47)
Derivatives (66)
etc (345)
Broker (3)
終わりに (1)
ADL (8)
経済指標 (5)
取引所スケジュール (7)
New TOCOM (8)

リンク(順不同)

必ずお読み下さい

ランキング

人気ブログランキングへ にほんブログ村 先物取引ブログへ 商品先物取引ポータルへ 商品先物ブログ・RSSナビはウェブコモ マネポケ金融投資ブログランキング 商品先物ランキング

フリーエリア

Google Page Rank Checker

検索フォーム

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

最新記事