選択を迫られる東工取 ~東証・大証の経営統合決定~

こんにちは。たぬきです~

当ブログでも何度か取り上げてきました東証と大証の経営統合が、本日、正式に発表され
ました。

手順としては、まず、東証が大証株を1株48万円で公開買い付け(TOB)して子会社化
します。その後、大証を存続会社、東証を消滅会社とする吸収合併を行います。この際、
東証株1株に対し、大証株0.2019株が割り当てられます。統合会社のCEO(最高
経営責任者)には東証社長が、COO(最高執行責任者)には大証社長が就任予定です。
経営統合後の商号は、「株式会社日本取引所グループ(仮)」。合併の効力発生日は
平成25年1月1日とされています。

9月末での東証と大証の上場企業の時価総額は合わせて約279兆円。換算して3.5兆ドル
つまり、ナスダックOMXクラスの規模を持つ取引所となります。

経営統合による効果としては、
・ユーザー利便性の向上、営業力強化などによる取引数量の増加を起因とした取引参加料金
 の増加・魅力的な取引所となり国内外のIPO数が増加することによる上場関連収入の増加
・システム関連のコストシナジーとして、年間70億円程度の見込み
・デリバティブ清算機能の統合による投資家の投資効率の向上
などが挙げられていました。

確かに、現物の東証、デリバティブの大証と大きく性格が異なる同士の合併のため、投資家
にとっての取引の幅は格段に広がるといえます。また、現株と指数やオプションを組み合わ
せる取引は一般に、リスク対策として理に適っているとされています。クリアリング制度が
別々の状況は、コストの問題から利用が難しい面もありましたが、ポートフォリオ全体で
評価される仕組みが整えば、投資家の負担を抑えつつリスク低減することも可能になります。

ただ、気になるのがシステム関連です。
既に皆さんご存知の通り、東証は富士通系の東証アローズ、大証はOMX社系のシステムを
導入したばかり。東証のデリバティブ用のシステムTdex+に到っては、稼動は昨日が初日
です。別個にシステムを走らせている限りは、大きなシナジー効果は期待しにくいのでは
ないでしょうか?どう歩み寄っていくのかについては、交渉の難航が予想されるところ
です。

この問題、他人事で済まされないのが困ったところです。
というのも、我らが東工取は、大証との提携を模索してきたからです。
現状、大証と同じOMX社系システムを利用していますが、システムの更新期限が近づきつつ
あり、今年中に継続か新規導入かの方向性を決めねばならぬところ。
残念ながら、商品系ブローカーに、度重なる取引所のシステム変更に耐えうる経営体力は
期待できません。日本取引所グループと手を組むことを望むのであれば、今回のタイミング
で足並みをそろえておきたいのはやまやまですが、それは東証と大証にとっては預かり知らぬ
問題です。

見透かしたかのように、東工取に共通システムの導入をもちかける新たな動きも報じられて
います。願ってもない話ですが、このまま"日本の"商品取引市場が消えてしまってもよいもの
なのでしょうか?主導権を握りきれない東工取にとって、今年の年末までは、何とももどかしい
日々が続きそうです。。

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