Rationality(4)

企業の戦略において情報戦は非常に重要になってきます。


特に競合する部分が発生する場合には、競争は激化します。競合した場合には、消耗戦を繰り広げて勝つことが優位なのでしょうか?


企業においては競合に勝つことが目的ではありません。利益を多く上げたほうが企業の価値は高いのです。


しかし、競争に勝てばシェアを独占が達成され利益率を最大化する事が出来るかもしれません。ここで重要なのは得られる期待収益とリスクの判断でしょう。


例えば、ソニーと東芝の次世代DVD 競争です。


これはDVD を上回る容量を実現した次世代のDVD の規格争いをしたものです。業界標準を実現すれば圧倒的なシェアと多額のライセンス料を得る事が出来ます。


これは大変な消耗戦を繰り広げました。再生機の値下げ競争、規格の優位性、ブランドの奪い合い、特に熾烈に争ったのが世界を巻き込んだ映画の配給会社の奪い合いですね^^


壮絶な争いにピリオドが打たれる時が来ました。それは、映画配給で有名な20世紀フォックス(Twentieth Century Fox Film)社がブルーレイ陣営に流れたことです。コンシューマー・エレクトロニクス・ショー (Consumer Electronics Show, CES) の直前でした。


フォックスは、HDDVD 陣営に入る方向で東芝陣営と調整がなされており、フォックスが付くならワーナーもHDDVD 陣営に入るという話で纏まっていたとされており、東芝はCES でワーナーのHDDVD 参加を発表する予定でした。


しかし、CES に向かう機内で事件は起こりました。ソニーはフォックスに対して巨額の買収があったとされています。ソニーが用意した額がなんと4億ドルというのです。(東芝も1億ドルは用意していたというのですが、これでは無理ですね^^;)


こうしてフォックスがブルーレイ陣営に加入し、HDDVD 陣営は済し崩し的に終焉を迎えます。


しかし、これは企業戦としては東芝の勝ちではないでしょうか。東芝は、規格争いに負ける可能性も考慮し戦っていたのではないでしょうか?


東芝の販売戦略は、コストの安い再生機メインですし、国内ではレコーダーの販売台数2万台程で負けてもコストがあまり掛からない戦略でした。(まあ売れなかっただけなのかもしれませんが^^;)


1億ドルというのも費用対効果を見て、決定した額でしょう。(4億ドルは、さすがに異常ですかね^^;)


実際に東芝が次世代DVD 争いを撤退した翌日の東芝の株価は大きく上昇しました。


クラウド化する社会で単一のメディアに対するニーズは下がると思います。(東芝の費用対効果はそこにも依拠した決定だと思います。)


マーケットにおいては、一つ一つの勝負よりも長期的なリターンを最大化する事が重要で、勝ちという名誉や喜びを得ることはどうでもいいのです。


合理的判断によって未来のリターンを最大化させましょう^^




blue-ray-vs-hd-dvd

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