6/18日本卸電力取引所が自家用発電設備やコジェネ発電の余剰電力を小口でも売買できる新市場「分散型・グリーン売電市場」を開設しました。
同取引所は平成17年に1000キロワット単位の大口電力スポット・先渡し市場として、電力の現物取引を開始しましたが、売買高は年間で国内総電力需要の1%弱とあまり利用されていませんでしたが、この新市場については、送電線につながった発電設備を企業であれば誰でも売れ、入会金、手数料は当面不要となっており、事前説明会には200人集まるなど関心は高く、今後取引所取引が進む可能性があります。
また、先日お伝えした通り、国内の商品先物取引所であるTOCOMでも経済産業省より電力先物の上場を要請されており、2015年を目処に取引の準備を行なっていくとしています。
今の原発問題などを考えますと個人投資家からのニーズも非常に高そうです。
このように現物市場と先物市場がしっかりとそろった銘柄が取引可能となると現物と先物でのアービトラージ等様々な取引が可能となります。
低迷する国内市場を活性化する起爆剤となれるようにヘッジャー、スペキュレーターにも利用しやすい設計をしていただきたいと思います。
