明けないDCB?基準価格更新のしくみ
2016 / 12 / 02 ( Fri )
今日もトレードお疲れ様です。たぬきです~
またまた、DCBの話です。
DCBの基準価格は直近約定価格と説明されていますが、これに該当しないケースがあります。
まず、昨日のおさらいから。
直近約定価格=33,000円で、買注文が32,800円と32,500円にそれぞれ5枚のところへ
32,500円の売注文が10枚出てきた場合について取り上げました。
直近約定価格=33,000円でDCB幅を判定するため、32,500円はDCB幅=400円の外での対当となります。DCBの発動と同時に、DCB基準価格が直近約定価格32,800円へと更新されるので、30秒の中断明けには、DCB幅内に収まり約定する、というしくみでした。
では、同じ例で、32,800円の買注文がなかったら、どうなるでしょうか?
DCB幅=400円の外の32,500円で対当することになりますので、DCBが発動するところまではよいですよね。では、DCB基準価格は?
このケースでは、直近約定は33,000円のままなので、DCB発動時の基準価格の更新は行われません。
ということは、30秒の中断が終わっても、32,500円は幅外のため、約定しません。
さらには、新たな買注文が出てくるか32,500円の売注文が取り消されるかしないと、引き続き32,500円がDCB幅外で対当するため、
再びDCB発動の憂き目となります。
あれ?これではいつまでも取引が再開しない?!
というわけで、
2回目のDCB発動時には、DCBの基準価格が更新されます。といっても、新たな約定があったわけではないので、33,000円-400円=32,600円の、
さっきまでのDCB幅の限界を基準値とします。
30秒の中断が明ければ、32,500円はDCB幅内に収まっているため、約定するというわけです。
このように、DCBが連発した場合には、現在値がDCB基準価格ではないことがあり、板の薄い銘柄では、現在値からかけ離れた値位置で約定しないとも限りません。
こちらで、発生の履歴は追いかけることができますので、期先以外の限月や、商いの少ない時間帯に取引されるときにはご活用いただければと思います。

クイズでおさらい!DCBの発生要件
2016 / 12 / 01 ( Thu )
今日もトレードお疲れ様です。たぬきです~
またしても、DCBの話です。
金で40円、オイル系400円、ゴム1.5円と言えばDCB幅、とここまでは、システム移行から2ケ月を越え、そろそろ定着してきた頃合いかと思います。
では、こんなクイズを出してみましょう。
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1)DCB幅=400円、直近約定価格=33,000円 とします。 買注文が32,800円と32,500円にそれぞれ5枚あります。
この状態で、まず、32,500円の売注文5枚が出てきました。
次に、もう5枚、32,500円の売注文が出てきました。
DCBは発動しますか?
2)1)と同じ前提で、32,500円の売注文が10枚出てきました。
DCBは発動しますか?
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答え、1)は発動しない、2)は発動する となります。
まず、1)から。
売注文が出てくる前は、直近約定価格=33,000円を基準に、32,600円がDCBの下限です。
32,500円の売注文5枚は、買注文32,800円の5枚と対当、32,800円が新しい直近約定価格となります。
同時にDCBの下限は32,400円となり、32,500円の売りと買いとが対当しても、DCB範囲内であるため、問題なく約定します。
次に2)は、最初のDCBの下限が32,600円というところは同じです。
また、32,500円の売注文10枚の内、5枚が32,800円の買い、残り5枚が32,500円と対当するところも同じです。
しかし、1)と異なり、32,800円と32,500円とが同時に対当し、DCB基準価格は33,000円のままなので、
32,500円はDCBの下限を下回ってしまいます。よって、32,500円はすぐには約定せず、DCBが発動、30秒間の中断に突入します。
いかがでしたか?
2)も、相手気配を食いながら下がっていくので、かくいうたぬきも、話を聞いた当初は、DCBは発動しないものと思っていました(汗)もし、同じように勘違いされていた方の気付きとなれば、うれしいです。
なお、2)のその後の動きですが、発動と同時に、DCB基準価格は、直近約定価格である32,800円へと代わります。
±400円である32,400円~33,200円が即時約定可能値幅となり、DCB発動から30秒後、板状況が変わっていなければ、板合わせで32,500円の5枚同士が約定します。
こう言ってしまうと、結果的に1)でも2)でも同じような気がしてしまいますが、実際はこんな単純な話ではないことでしょう。
30秒も中断すれば、注文が取り消されたり、優先される価格の注文が出てくるなどして、必ずしも32,500円が約定するとは限りません。
注文の件数、ロットの大きさ、さらし方…注文の出し方によって約定のしやすさが大きく変わるのは、トレーダー様はご存知のことではありますが、そこに、DCBの問題も関わることをご留意くださいね。

寄板合わせとDCB
2016 / 11 / 29 ( Tue )
今日もトレードお疲れ様です。たぬきです~
先日のことですが、朝9:00頃、お客様からお電話をいただきました。
「出したい指値を出すと、DCBを発動させてしまいそうなんだ…」
もう少しお話を伺うと、それは原油の2本目で、寄板合わせが不調に終わった限月でした。
「問題ありません、是非出してください。」
というのが、その時の答えですが、どんな状況であったか、想像つきますか?
ヒントは、時間と寄板合わせの下りです。
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その日は、朝から為替が動き換算価格が急変、先物は、夜間立会の終値から大きくかい離してスタートしていました。
2本目も、本来であれば先物同様、窓空きでスタートし、先物と2本目の価格差は、前夜と同じような状態になっているはず。
例えば、夜間の終値が、2本目:31,000円、先物:39,000円だったとして、先物の日中始値が40,000円なら、2本目は32,000円あたりが妥当な価格でしょう。
ところが、寄板合わせが不調に終わったため、2本目は、夜間の終値31,000円を直近値としたまま、ザラバに突入しています。
あるべき値位置の32,000円は、もはや400円のDCB幅外です。
しかしながら、32,000円の指値は、市場原理に叶った注文と言えます。
DCBの適用のない寄板合わせで跳ねた分をザラバ中に埋めるので、DCB発動は仕方のないこと。そうしなければ鞘が壊れたままです。
そこで、お客様には、問題ありません、とお答えさせていただいた次第です。
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いかがでしたか?寄板合わせの特例やDCBの発動の仕組みをおさらいする上で、なかなかよい例ではないかと思います。
と、もう一つ称えたいのは、お客様のご配慮です。
DCBは突然の価格変動に警告を与えるものですが、他方、個人で市場機能を妨害することもできてしまう面もあります。
自分が勝ち残ることを何より優先しがちな世界で、市場全体に思いを馳せ、禁止行為ではないが、みだりに行うべきものではないからと一言ご相談くださったお気持ちが、何よりありがたかったです。
なお、DCBの発動に悪意の有無は関係ありません。限月を間違えて出した値位置の違う指値や、タイプミスで意図せぬ事態を招かぬよう、皆さま、どうぞお気をつけください。

大納会のスケジュール変更が節税に有利に?!
2016 / 10 / 28 ( Fri )
お疲れ様です。たぬきです~
たぬきの住まいに、保険屋さんからお便りが届きました。年間の保険料の払込み証明です。
もうすぐ年末ですね~。
こんな形で四季を感じるのもなんだかな…と思わなくもないですが、気温などの体感以上に正確(笑)です。ちなみに、春の終わりは、自動車税の振込書が教えてくれます。
個人の決算に向け準備を始めねばならない頃合いですが・・・経費として落とせる領収書は揃っていますか?
今年のこれまでの収支は、正確に把握できていますか~?
国内商品先物取引に係る税金で、個人と法人とで大きく異なる点はいろいろありますが、
法人が値洗い損益を含んだ額が課税対象となるのに対し、個人は決済の済んだ確定分のみであるという点は、意外と見落とされがちかもしれません。
例えば、両建てで持っているポジションがあり、買建玉が50万円の値洗益、売建玉が50万円の値洗損となっているとします。
年内に同時に決済すれば、買建玉の利益と売建玉の損失は相殺され、課税対象は0円です。
しかし年内に買建玉だけを落とし年が明けてから売建玉を決済すると、買建玉の50万円の利益が、丸々課税対象となります。
脱税指南だと言わると困りますので(笑)細かくは言えませんが、これを応用すれば、今年の利益を減らし、来年に繰り越すことができるわけです。
とはいえこの方法、両建てを外し、片方のポジションのみを持つ時間が生じます。その間に大きな値動きがあれば、目論見が崩れ、売り買い両方で損をする恐れもあります。当然そのリスクは、片建てでいる時間が長いほど大きくなります。
特に今年までのTOCOMは、30日の15:15大納会後、翌計算区域となる取引が年明け4日朝9:00でしたので、1月2日や3日に海外で取引が行われると、大発会が窓開けとなることも少なくありませんでした。
しかし、システム移行とともに年末のスケジュールが変わり、
大納会の日、翌計算区域分の夜間立会が行われることになりました。
15:15までが2016年分取引、16:15からは2017年分取引です。これにより、片張りによる時間的リスクは、理論上は大幅に少なくなったと言えましょう。
年間の利益の目安は、もし、前年までに確定申告済みの先物取引の繰越損があれば、有効期限と残り枠を勘案してください。
また、
兼業トレーダーの方は、確定申告をしないという選択肢があります。
国税庁のタックスアンサーにある通り、大部分の給与所得者の方は、給与の支払者が行う年末調整によって所得税額が確定し、納税も完了しますから、確定申告の必要はないのです。
ただし、「給与の年間収入金額が2,000万円を超える人」、「
給与所得及び退職所得以外の所得の金額の合計額が20万円を超える人」については確定申告が必要であるとされているため、この条件に抵触さえしなければよいわけです。皆まで言いませんが、年間の利益の上限ラインがおわかりいただけるかと思います。
なお、利益の申告をしないということは、原則10万円以上医療機関に支払った場合の医療費控除や、流行のふるさと納税等の寄付金控除等も受けられない(ワンストップ特例の適用を受ければOK)ことになりますので、ご注意くださいね~。

新甫(シンポ)・納会スケジュール
2016 / 10 / 26 ( Wed )
お疲れ様です。たぬきです~
今月も残すところあと3営業日。毎月、この頃は納会ラッシュです。
昨日はガソリン・灯油などの石油製品とゴム、今日は金、白金など貴金属と小豆。
というわけで、納会、新甫発会のルールについて確認しましょう。
まず、納会のスケジュールについては、ミニ取引以外は、従前と比べ大きな変更点はありません。
あえて言うなら納会値の決定方法と納会日の大引けも引板合わせが行われること。
しかし、現物の受け渡しを伴う銘柄についいては、トレーダーの皆様は、納会の引板と言わず、少なくともその前営業日のうちには、決済を終わらせておくのが賢明かと思います。
で、
ミニ取引ですが、従前は、標準取引の納会日の夜間立会まで取引が行われていましたが、今は、
納会日の前営業日が最終取引日です。
ただ、最終決済日は、標準取引の納会と同じ。つまり、最終取引日の取引が終わった時点で残ったポジションは、標準取引の帳入価格で値洗われて、翌営業日に、標準取引の納会日の日中立会始値で決済されます。
最終取引日が終わってもポジションが消えないというのは、これまでも原油で起こっていたことですが、慣れない方は余剰証拠金が増えず驚かれるかもしれません。
次に
新甫発会ですが、銘柄問わず、
納会日の翌営業日の日中立会からになります。
納会してすぐの夜間立会は行われません。
普段SCOのGTDate(計算区域有効)を夜間立会の開始時に仕込んでいらっしゃる方は、この日だけスケジュールが異なりますのでご注意ください。
それから、これは実際にトレーダー様から頂いた質問です。
「
新甫の限月コードはいつから配信されるか?」
答えは
FUTUREが納会後の夜間立会、
SPREADが納会日翌営業日の日中立会となりますが、これが何を意味するかというと、新甫の注文の入力や板画面等の準備時間が極端に短くなっています。
従前は納会日を待たず新甫分が用意されており、トレーダー様は、空いた時間にこれらの準備を少しずつ進めることができました。
しかし、今やSPREADは取引開始当日。当日の取引所のデータ配信開始が7:00過ぎくらいからなので、番手が重要なSCOにおいて、受付開始の8:00に間に合わせるには1時間足らずの勝負となってしまいます。
この時に限らず、プレオープンに出す注文の入力は効率化、省力化したいもの。
X_TRADERでできる工夫についは、別の回で取り上げたいと思っています。

DCBと新しくなったCB
2016 / 10 / 24 ( Mon )
お疲れ様です。たぬきです~
制限値幅に関するご質問をいただきました。
「
CB(サーキットブレーカー)」が、同じような言葉で異なる状況を指すのが、どうも、以前からTOCOMでお取引くださっていた方に混乱をきたしてしまうようです。
まず、従前のCBについて思い出してみましょう。
前日の
帳入価格±CB幅より上、または下の価格で注文が対当するとCBが発動します。
5分間の休みを経て、
CB幅を当初の2倍に拡げて、取引が再開します。
それでもCB幅外で対当するなら、今度は当初の3倍に。しかし、それ以上は商品によって拡大したりしなかったり、その時々の取引所の判断に依っていました。
前日からあまりにもかけ離れた値段にならないことに重点をおかれた措置と言えましょう。
これに対して、今の制度では、DCB(ダイナミックサーキットブレーカー)と、CB(サーキットブレーカー)とがあります。
DCBは、
直近約定価格±DCB幅より上、または下の価格で注文が対当すると発動します。つまり、DCBが護っているのは、約定の連続性ということになります。
DCBが発動すると、まず、
30秒間取引が停止します。30秒後、直近約定価格±DCB幅外で約定が対当しているかを再度確認します。注文の片方が成行だったり、指値価格が幅内に変更されるなどして、
対当状態が解消されれば取引再開です。
しかし、両方とも指値で変更も取消もしない、
対当状態が解消されない場合は、基準とする価格を直近約定値から、さっきまでのDCB幅の上限又は下限に変更します。
例えば、東京原油(DCB幅=400円)直近約定価格が、32,500円のときに、33,000円の売指値と買指値とが対当したとします。
即時約定が可能な値段幅は32,500円±400円(32,100円~32,900円)のため、DCB発動、取引中断します。33,000円の指値が中断中も取り消されなければ、30秒後、DCBの基準値が直近約定価格から、さっきまでの即時約定可能値段幅の上限である32,900円に変更されます。取消や新たな発注がなければ、32,900円±400円(32,500円~33,400円)の範囲である33,000円で対当している注文が約定します。
では、CBとは?
現在のCB幅は、従前のCB幅が最大にまで広がったとき(3~4倍)と同じくらいに設定されています。
前日帳入価格±CB幅外で対当すれば取引中断という認識はあながち間違いでもないのですが、現実には起こり得ません。なぜなら、この幅外となる指値は、取引所が受け付けないからです。つまり、サーキットブレーカーの発動は、取引所の裁量により決定されるもので、目安が、もし取引を継続させたら、前日からこのくらい値段が跳んでしまう時、ということになります。
というわけで、平時はDCB幅を中心に意識していただけばいいのかな、と思いますが、トレーダーの皆様の中には、入れば美味しい離れた指値を置かれる方も少なくないかと思います。
発注時CB幅を意識していただくのはもちろんですが、GTCで置きっぱなしにされる場合も注意が必要です。というのも、前日帳入価格は日々変わります。前日帳入価格の変化により、置いた指値がCB幅外になりますと、たとえ有効期限がGTCであっても、取引所側で指値が取り消しされることになるからです。
以上、いろいろ端折ってはしまいましたが、制限値幅のご説明でした。
枠にはまった取引では、マーケットで打ち勝つのは難しい。でも、注文は、CB幅をはみ出さぬようお願いいたします。

板寄せと板合わせと新潟コシと
2016 / 10 / 21 ( Fri )
お疲れ様です。たぬきです~
本日、大阪堂島商品取引所において「新潟コシヒカリ」が試験上場されました。
業務用米の「東京コメ」、コシヒカリの「大阪コメ」、に続く第三のコメで、本上場に向けた起爆剤となることが期待されております。
注目の新潟コシヒカリ先物2017年10月限の初値は、14,100円でした。
ちなみに、大阪堂島商品取引所の取引方式は、日本独自の「板寄せ」方式です。
これに近いものが、新TOCOMの寄板合わせ、引板合わで行われています。
板寄せ及び板合わせの最大の特徴は、ザラバが、随時売り買い同値で対当すれば約定するのに対し、その取引の機会で決まる約定価格が、1本しかないことと言えます。
基本的に、板寄せ・板合わせともに、約定が最大数量、残注文数が少なくなる価格が約定価格になると考えていただければよいのですが、板寄せはよりシビアです。
板合わせは、終了の時刻が決まっています。だから、終了定点で、上記条件に照らして、約定価格を決めます。
他方、板寄せは、終了を時刻ではなく、その価格で約定するはずの注文の残り枚数が0になった時としています。
例えば、市場に、14,000円の買い指値100枚と売り指値103枚だけ(成行なし)が出ている状態とします。
板合わせであれば、時間になれば14,000円で100枚の買い、100枚の売りが約定、売り注文の出された順番が遅かった3枚が未約定となります。
板寄せであれば、追加の買い注文を待ちます。14,000円以上の指値か成行が3枚出されるまで待ちます。
そんなのいつまでも約定しないだろう、という声が聞こえてきそうですが、実は、この最後の残りこと、端(ハナ)を取るのは、この世界では男前、まさに華なのです。注文が電子化された今では趣がなくなってしまいましたが、相場の醍醐味のひとつだったのかもしれません。
ちょっと強引に(笑)TOCOMの新システムの話を絡めてしまいましたが、板寄せと板合わせの違い、そして新潟コシヒカリのご紹介でした。
コメも、いつかザラバになれば、X_TRADERで取引できるようになるかもしれません。

新TOCOM 一日の取引スケジュール
2016 / 10 / 19 ( Wed )
お疲れ様です。たぬきです~
予告通り(笑)TOCOMのシステム移行後変更になったポイントを紹介してまいります。参入されていない方は勿論、お取引中の方の備忘となれば幸いです。
今日は、1日単位での取引スケジュールについて。
システム移行前後で比べると、このようになっております。
旧)8:30注文受付開始→9:00日中立会開始→15:15日中立会終了(大引け)
16:15注文受付開始→16:30夜間立会開始→4:00夜間立会終了
新)
8:00注文受付開始→8:44
NCP開始→
8:45日中立会開始 →
15:10日中ザラバ終了・
引板合わせ注文受付開始→15:15引板合わせ
16:15注文受付開始→16:29
NCP開始→16:30夜間立会開始
→
5:25夜間ザラバ終了・
引板合わせ注文受付開始→5:29
NCP開始
→5:30夜間立会終了
主な変更点は、
①日中立会の注文受付開始が30分、引き当て開始が15分前倒し
②夜間が4:00までから5:30までに延長
③日中・夜間の各セッション終了時に5分間の注文受付時間を設けて
引板合わせ④寄板、引板(除く大引け)の直前1分間が
NCP(ノンキャンセルピリオド)として、注文取消・変更がシステム的に不可
となります。
そんなこと、どこにでも書いてある?
そう、プロの皆様へご紹介したいのは、これを踏まえた上での、SCOのスケジュールなのです
!!まず、取引の開始時ですが、
★従前はザラバ開始後だったSCOの注文受付が、指値等と同時に開始
★原市場に関係なく、SCOの注文同士で寄板合わせが行われるSCOは、有効期限にGTCを指定できなくなったこともあり、日々出し直しが必要です。
よりよい順位を獲得するためにも、注文受付開始時刻は重要ですね。
また、変更点ではありませんが、SCO同士の約定の結果、生成される各限月の約定の価格は、原市場とは離れた価格となることがあります。相場表の四本値の高値より高い約定があっても、SCO由来であれば異常ではありません。
そして、取引の終了時は、SCOを使われない方にとっても、ぜひご留意いただきたいポイントがあります。
★SCOは引板合わせには参加しないSCO同士での板合わせが行われないのはもちろん、Baitオーダーも、帳入価格でSCOが決まることはありません。すなわち、引板合わせについては、SCOによる限月間の鞘の調整機能が働かない状態ということです。
実際、引板合わせで

他の限月とは外れた価格をつけた限月が、寄付きで一気に鞘を戻す場面も散見されております。
取引時間延長により、夜間の引板合わせが5:30と、日中立会を主戦場にするトレーダー様にとっても参加できなくもない位置づけとなりました。夜間の引板と日中立会の寄付きとを組み合わせれば、早起きは3文以上の得となるチャンスもあるかもしれませんね
♪